当院の特徴Features

理事長挨拶

医療法人白水会 理事長 須藤 将章

紀泉病院は昭和42年の開設以来、精神科医療に適した緑豊かな療養環境と、患者様一人ひとりに適した質の高い診療環境の提供に努めてまいりました。現在は地域医療の一端を担う病院として、宿泊型自立訓練事業所やグループホームを併設し、外来診察や入院療養ともに幅広い年齢層の患者様や疾患に対応しております。

今日の精神科医療は、社会構造の変化にともない、複雑で多様なニーズが求められています。当院ではその変化を受け止め、うつ病や統合失調症をはじめとしたストレスからくる精神疾患の他、高齢社会で増加する認知症などの老年期精神障害、そして身体合併症やADL(日常生活動作)の低下といった、心と体の両方に問題を抱えている患者様にも対応するため、精神科作業療法施設やリハビリテーション室の整備にも注力してまいりました。

また、安心して治療に専念していただくため、心理師によるカウンセリング、精神科デイケア、訪問看護などの精神科医療を通じて、患者様の心身のバランスを保つ支援も今まで以上に取り組んでおります。病状が長引くと患者様ご本人だけでなく、ご家族にも様々な負担が生じます。ご家族の方にも相談しやすい環境づくりを心がけてまいります。

開かれた病院を目指しながら、近隣の医療機関のみならず、介護、福祉、行政を含めた地域の医療連携を一層強化し、安心で質の高い精神科医療を提供していきたい。そんな思いを胸に、病院スタッフ一同、今後も地域の皆様の健康と暮らしに貢献してまいる所存です。

病気を受け入れ、私たちと一緒に、焦らずゆっくり、治していきましょう。
病気を受け入れ、私たちと一緒に、焦らずゆっくり、治していきましょう。

4つの方針

心理検査・カウンセリング

心理検査・カウンセリング

担当医師が必要であると判断した場合、心理検査やカウンセリングを実施します。患者様のパーソナリティの特性、対人関係の特徴、行動パターンなどの把握を目的とし、質問や道具を利用した様々な心理検査を揃えています。
診断の補助だけではなく、患者様の自己理解を促し、より適切な治療に向き合う切っ掛けとなるよう、日常生活で感じる、困難や生きにくさなどに寄り添いながら、精神的な負担の軽減をお手伝いいたします。

療養中の医療福祉相談

医療福祉相談

当院の地域移行支援課では、精神保健福祉士(ケースワーカー)を配置し、医療や福祉に関する悩みや心配ごとの相談、各種保険制度の情報提供を行っています。
例えば、社会保険制度(高額療養費、食事療養費の減額、障害年金、介護保険など)や、退院に向けてのご相談(通院制度や福祉事業所の案内、社会復帰施設などの入所施設の紹介、サービス利用計画の作成など)について、療養生活を送る上での悩み、心配ごとは尽きません。患者様ご本人はもちろん、ご家族の方もお気軽にご相談いただけます。

災害に強い病院を目指して

コージェネレーションシステム概要図

当院は、災害時においても必要な医療を提供することに備えています。飲料水や食料(350名程度の食事を7日分。通常食だけでなく、粥食、超きざみ食、流動食など)の確保はもちろん、停電に対する備えとして、電気の復旧まで必要電源を確保する発電装置「コージェネレーションシステム」を導入しています。

地域医療を担う関連施設

宿泊型自立訓練事業所「ステップ」

当院には、自立した生活を目指す方が対象の宿泊型自立訓練事業所「ステップ」が併設されています。服薬や金銭管理、食事や家事など、自立した生活に必要な訓練をする施設です。また、駅近くの利便性のよいエリアで自立した生活が送れるグループホーム「まえはた」がございます。